今回ご紹介するのはキリシタン弾圧の物語、日本の作家・遠藤周作の代表作を巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した衝撃作です。, 舞台は江戸時代の長崎。キリスト教の布教をしていたフェレイラ神父の消息が途絶え、弟子の2人の神父、ロドリゴとガルペが日本に向かいます。信者たちにかくまわれた2人が見た、想像を絶するキリシタン弾圧とは…。, 見どころは、アメリカと日本の出演者の迫真の演技。ロドリゴとガルペを演じるのはアダム・ドライバーとアンドリュー・ガーフィールド。ドライバーは「スター・ウォーズ」エピソード7~9(2015~2019)でのカイロ・レン、ガーフィールドは「アメイジング・スパイダーマン」2作(2012・2014)で主人公・ピーターを演じ、娯楽大作から作家性の高い作品と幅広く活躍する若手実力派です。憧れのスコセッシ監督作とあって、2人は神学を学び、体重を減らして入魂の演技をみせています。師であるフェレイラ神父を演じるのは「シンドラーのリスト」(1993)の名優リーアム・ニーソン。日本からは、窪塚洋介、イッセー尾形、浅野忠信、加瀬 亮、小松菜奈、さらに映画監督として海外でも高く評価されている塚本晋也と、多彩な人たちが出演しています。, 1942年、ニューヨークのイタリア人街で生まれ、暴力や犯罪が日常のように起きるなかで教会に通い、少年時代は聖職者になることを夢みていたというスコセッシ監督。これまでも、キリストの苦悩を描く「最後の誘惑」(1988)、チベット仏教のダライ・ラマ14世が主人公の「クンドゥン」(1997)など「信仰」をテーマにした傑作を製作してきました。 どのキャラクターも決して単純化できない、非常に多面的、多層的な描き方、表情の見せ方をしていて、 All Rights Reserved. All Rights Reserved. 映画『沈黙 サイレンス』感想・評価【スコセッシが描く、間違っていない日本の姿】 2020/05/18 2分. 遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師... Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ. JAPANのサービスであり、ヤフー株式会社が株式会社GYAOと協力して運営しています。. 舞台は江戸時代初期。 ある日、ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ神父(アダム・ドライヴァー)の元に、各々の師であるフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が「日本で棄教した! 「世の中に絶対的な悪や絶対的な善はほとんどない。 沈黙 サイレンスの映画レビュー・感想・評価一覧。映画レビュー全391件。評価3.8。みんなの映画を見た感想・評価を投稿。 神父・修道士5人が雲仙で熱湯を徐々に浴びせられる拷問に耐えている。これを報告した手紙が届いた後イエズス会士のフェレイラ神父の消息は絶えていた。1640年、彼が日本でキリスト教を捨てたという噂があると言われた弟子のロドリゴとガルぺは、ヴァリニャーノ院長に懇願して日本行きを認めてもらう。厳しいキリスト教禁教政策の続く日本に渡るのはとても危険だったが、マカオで密航船と通訳に使える日本人が見つかる。しかしその日本人漁師キチジローは汚い飲んだくれでキリシタンなのかどう … All rights reserved. 配布いたしました「沈黙 –サイレンス- 聖地巡礼MAP」の記載に誤りがありました。正しい表記はこちらのページをご参照下さい。, 父はよく言っていました。 沈黙 サイレンスの概要:キリシタン弾圧について書かれた遠藤周作の小説『沈黙』を、マーティン・スコセッシ監督が2016年に映画化した作品。スコセッシ監督が30年近く前から構想を練っていたというだけあって、巨匠の底力を見せつける重厚な作品に仕上がっている。 All Rights Reserved. 『沈黙』をめぐるすべての文芸批評を超えた作品。映画の力を思い知った。, スコセッシは、"信仰"と"迫害"を"人間"と"時代"を"神(キリスト)の沈黙"を、静かに静かに描きながらも、誰にも聴こえなかった"沈黙(サイレンス)" を大胆に破ってくれる。, 苦痛や苦悩の奥にある「苦しみ」が物質のように立ち上がるのは、スコセッシならでは。情感に流されない凝視に感嘆した。, 弱い人、負けてしまった人、裏切ってしまった人、そんな僕らの肩を抱いて、一緒に泣いてくれる映画です。, 映画という信仰が生み出した、恐るべき作品。こんなにも思考が揺さぶられる上映時間は、そう、ない。, 壮絶なまでのハイボルテージ。知性と情念の沸騰。『沈黙』がいかに多様な読みを呼び起こす現代的なテキストか、この映画は我々に教えてくれた!, 日本人俳優が本当に軒並み素晴らしい仕事をしている。 遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師... 『沈黙 ‒サイレンス‒』は、17世紀の日本を再現できるぴったりの場所を見つけたと納得したの」 スコセッシも同意する。「台湾は、(舞台となる長崎に)地形的に似ていたし、天候も似ていました。山や海のそばの景色は我々が求めていたものでした」 All Rights Reserved. マーティン・スコセッシ監督の次回作である遠藤周作原作の『沈黙-サイレンス-』が2017年1月21日に全国公開されます。日本の俳優が多数出演することでも話題を集める本作のあらすじからキャスト、ネタバレや作品解説まで徹底的にまとめます。 All Rights Reserved. (TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」1月28日放送分より), 沈黙するのは、神か、隣人か、それとも己なのか。現代だからこそ悟らされる、信念を捨てないことの意味と意義。, 波のざわめきの音が、ざわめいている。俺はこの映画を見て、身体の底の底、もっと奥の底、つまりハートが、ざわめいている!, 信念とは何か、人間とは何か、映画とは何か。巨匠マーティン・スコセッシのすべてがこの162分に。, 刊行から50年、遠藤周作没後20年の2016年。世界の映画人たちに最も尊敬され、アカデミー賞®にも輝く巨匠マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔にして、世界20カ国以上で翻訳され、今も読み継がれている遠藤周作「沈黙」をついに映画化した。, 1988年、スコセッシが原作と出会ってから28年、いくつもの困難を乗り越えて実現した一大プロジェクトだ。キャストは主演のアンドリュー・ガーフィールドを筆頭に、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら、各世代の実力派が名を連ねる。, さらに、全員でアカデミー賞®受賞6回、アカデミー賞®ノミネート23回のスコセッシゆかりの最高のスタッフと、時代考証や美術で日本人チームが参加し、舞台となる江戸初期の長崎を再現した。, 人間の強さ、弱さとは?信じることとは?そして、生きることの意味とは?貧困や格差、異文化の衝突など、この混迷を極める現代において、人類の永遠のテーマをあまりに深く、あまりに尊く描いた、マーティン・スコセッシの最高傑作にして本年度 アカデミー®賞最有力作品がいよいよ上陸する。, 17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教 (信仰を捨てる事)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは 遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ窪塚洋介や浅野忠信ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。, 江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。, 少年時代のマーティン・スコセッシが「聖職者」か「マフィア」になりたかった――という逸話はもはや映画界の伝説のひとつと言っていい。ちょっと話が膨らんでいる気がしなくもないが、スコセッシが“信仰”と“暴力”に魅入られ引き裂かれてきたことは、監督作の主人公の大半が善と悪の狭間で葛藤し、狂気の域に踏み込んでいくことからも見て取れる。, 悪に正義の鉄槌を下すつもりが実際にはストーカー気質のテロリストでしかない「タクシー・ドライバー」のデ・ニーロ。憧れたマフィアの世界でのし上がりながらわが身かわいさで仲間の絆を裏切る「グッドフェローズ」のレイ・リオッタ。実業家、映画監督、パイロット、航空機デザイナーとありあまる才能を持ちながら潔癖症で身を亡ぼす「アビエイター」のディカプリオ。平たくいえば“とっちらかって”おかしくなった連中ばかりだ。, スコセッシが28年ごしに実現させた「沈黙 サイレンス 」は、キリシタン弾圧が苛烈を極めた江戸時代初期の日本に乗り込んだキリスト教宣教師の物語だが、これもまた“とっちらかった”人たちの物語だ。そもそも主人公のロドリゴは、尊敬する師が「キリスト教を棄てた」と聞き、ことの真相を確かめようと日本に潜入する。熱い信仰心と「うちの師匠が“とっちらかる”わけがない!」という確信だけがロドリゴの武器なのだ。, 展開はほぼ遠藤周作の原作小説の通りだが、こんなにスコセッシ的なキャラクターたちもいるまい。誰よりも人格者であるはずなのに裏切り者の烙印を押された師匠。情熱に突き動かされてやってきたのに、信者たちの苦境に一筋の救いの光も見出せない弟子。そもそも言葉も分からない極東の島国で、本当に彼ら自身が命を賭す意味はあるのか?, 宗教論を語る難解な映画ではない。あまりにも厳しい現実を前に、価値観を根底から揺さぶられ“なにが正しいのか”を見失った人間たちのドラマ。大小のレベルはともかく、日々大切なことを見失いがちなわれわれに降りかかる“究極の試練”が描かれた作品なのである。, 映画を観てスカッとしたい人には残念ながら向かないが、人間の前に屹立する大自然の荘厳さや、清濁あわせのむ凄味を見せるイッセー尾形、浅野忠信、もはや弱いのか強いのかもわからない卑小さの権化に扮した窪塚洋介らの日本勢の名演など、一部だけ取り出しても見応えがありすぎる要素を塊にしてギュッと凝縮させたような渾身作である。(村山章), 「Yahoo!映画」はYahoo! 『沈黙 -サイレンス-』(ちんもく サイレンス、原題:Silence)は、2016年のアメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。遠藤周作の小説『沈黙』を原作とする。監督はマーティン・スコセッシ。, マーティン・スコセッシが監督、ジェイ・コックスとスコセッシが脚本を務める。出演はアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライヴァー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら。日本ではKADOKAWAの配給で2017年1月21日公開[4]。, キリシタンらに対する激しい迫害や拷問・処刑のシーンなどが多いため、レイティング(年齢制限)は、日本ではPG-12指定(子供の鑑賞には保護者の指導を推奨)だが、アメリカではR指定(17歳未満の鑑賞は保護者の同伴が必要)となっている。劇中ではBGMの音楽はほとんど流れない。, 17世紀、江戸時代初期― ポルトガルで、イエズス会の宣教師であるセバスチャン・ロドリゴ神父[5](アンドリュー・ガーフィールド)とフランシス・ガルペ神父(アダム・ドライヴァー)のもとに、日本でのキリスト教の布教を使命としていたクリストヴァン・フェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が日本で棄教したという噂が届いた。尊敬していた師が棄教したことを信じられず、2人は日本へ渡ることを決意する。, 2人は中国・マカオで日本人の漁師にしてキリシタン(キリスト教徒)であるキチジロー(窪塚洋介)の手引きにより、日本のトモギ村に密入国する。そこでは隠れキリシタンが奉行の弾圧に苦しみながらも信仰を捨てずに祈り続けていた。司祭はなく、「じいさま」と呼ばれる村長のイチゾウ(笈田ヨシ)だけが洗礼のみを行えるという環境だった。2人は村人達と交流を交わし、布教活動を行っていく。キチジローはかつて弾圧を受け、踏み絵により棄教を示したが、自分以外の家族は踏み絵を行えず、眼前で処刑されたのだという。罪の意識を背負い苦しむキチジローは自分の村である五島列島にも2人の宣教師を招き、布教を広める。そこでフェレイラの手掛かりも掴み、任務は順調かと思えた。, しかし、キリシタンがトモギ村に潜んでいることを嗅ぎ付けた長崎奉行・井上筑後守(イッセー尾形)が村に訪れ、2人の宣教師の身柄を要求した。村人達は必死に匿ったが、代償としてイチゾウ、キチジロー、そして敬虔な信者であったモキチ(塚本晋也)を含む4人の村人が人質となった。奉行は踏み絵だけではキリシタンをあぶり出すことは困難と考え、「イエス・キリストの像に唾を吐け」と強要した。4人の内キチジローを除く3人は棄教しきれず、処刑されることとなった。, 自分達を守るために苦しむ信者達を見てロドリゴは苦悩する。「なぜ神は我々にこんなにも苦しい試練を与えながら、沈黙したままなのか―?」, ロドリゴ神父はキチジローに銀300枚で売られる。奉行所では、井上筑後守と通辞(浅野忠信)が穏当に棄教を勧めるがロドリゴは拒絶。ある日ロドリゴは海辺に連れていかれる。そこでは、キリシタンの百姓たちが簀巻きで海に沈められ、既に捕縛されていたガルペ神父も後を追って溺死する。奉行たちはキリストの教えで多くの民が死んでいくことを責め立てる。ロドリゴは、棄教して沢野忠庵を名乗るフェレイラ元神父と対面。フェレイラも棄教を勧める。ロドリゴの牢のそばで穴吊りの刑がはじまる。殉教者たちの苦しみの声に耐えかねたロドリゴは、踏み絵の前に立つ。ここでロドリゴは沈黙していた神の声をはじめて聞く。「私も苦しんでいた」と聞いたロドリゴは踏み絵を踏み、棄教する。, 1641年、来日したオランダ人ディーター・アルブレヒトはロドリゴの消息を伝える。ロドリゴは井上奉行から岡田三右衛門の名を与えられ、妻を娶り、輸入品からキリスト関係の物品を除く任務にあたった。キチジローはロドリゴの前でこっそり告解するが、守り袋に小さなキリスト像を彫った板を隠していたとして連行された。ロドリゴは棄教を守り、日本で亡くなる。棺桶に守り刀が入れられ、仏教式の葬儀で火葬される。だが遺体が炎に包まれる直前、ロドリゴの掌にかつてモキチから託された小さなキリスト像があった。, 本作の構想は1991年から存在しており、スコセッシの「念願の企画」といわれていた[8]。企画は2009年から具体化し、ダニエル・デイ=ルイス、ベニシオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・ベルナルが出演の交渉に上った[9]。しかし企画は一時棚上げされ、その間にスコセッシは『シャッター アイランド』と『ヒューゴの不思議な発明』を製作した。2010年、『ウルフマン』の宣伝の際にデル・トロは「我々がやろうとしていた映画『沈黙』は先延ばしになっているが、私はとても楽しみにしている」と述べていた[10]。, 2011年12月、スコセッシは『沈黙』が次回作になると述べた。デイ=ルイス、デル・トロ、ベルナルが出演するか否かについては明言しなかった[11]。しかし2012年3月、スコセッシはかつて棚上げになっていた『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の製作に着手した[12]。2012年5月にはチェッキ・ゴーリ・ピクチャーズのCEOが『沈黙』が同社の製作予定作品の筆頭だと語った[13]。, 2012年12月、チェッキ・ゴーリ・ピクチャーズは本作に関わる同社との契約を反故にしたとしてスコセッシを提訴した。同社によれば、スコセッシは1990年に『クンドゥン』の製作完了後『沈黙』を製作することに同意したが、『ディパーテッド』、『シャッター アイランド』、『ヒューゴの不思議な発明』を監督するために、2004年と2011年に本作の製作を延期する代わりに「相当量の補償とその他の有益な援助」を支払う契約を交わしたとされた。これらの額は「映画1本あたり100万〜150万ドル、プラス最大20%のスコセッシのバックエンド補償」といわれた。訴状の主な争点は、スコセッシが『ヒューゴの不思議な発明』に関する違約金の支払いを怠り、また『沈黙』に先立って『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を製作したのは契約違反だという主張だった。スコセッシの代理人は「これらの主張は、昨年双方の合意で明示された条件と完全に矛盾し、食い違い、相反するものだ」と述べた。スコセッシはまた訴訟を「マスコミを使った売名行為」「無益な行動」と一蹴した[14]。, 2013年4月、『沈黙』の撮影が2014年7月から台湾で開始されると発表された[8]。2014年1月までにスコセッシは台湾でロケハンを始めており、撮影は同年夏開始予定とされていた[15]。プロデューサーのアーウィン・ウィンクラーによると、製作が長く難航したのは17世紀の日本という舞台を再現するのが非常に高くつくためで、台湾は予算が抑えられるために撮影地に選ばれたという[16]。, 2013年5月、イエズス会司祭セバスチャン・ロドリゴ役にアンドリュー・ガーフィールドが、通詞役に渡辺謙が配役された[17]。2014年1月には司祭フランシス・ガルペにアダム・ドライバーが、教父クリストヴァン・フェレイラ役にリーアム・ニーソンが配役された[18][19]。2015年1月、スケジュールの都合から渡辺が降板し、浅野忠信が代役に起用された[20]。, 2015年1月28日、本作の野外セットにおいて、危険性が指摘されていた構造物の補強中に天井が落下し、作業員1人が死亡、2人が怪我を負った[23]。, 2014年7月にパラマウント映画が米配給権を獲得した。同社は当時2015年末の公開を見込んでいた[24]。2016年8月にスコセッシが語ったところによると、本作は同年10月には完成する見込みで、暫定的に11月か12月の公開が予定されているものの、具体的な公開時期は配給のパラマウント次第だとされていた[25]。2016年9月、2016年12月23日に公開されることが発表された[26]。, 日本については当初2013年5月のカンヌ国際映画祭でギャガが配給権を獲得したと報じられていた[27]。しかしその後2016年2月のヨーロピアン・フィルム・マーケットでKADOKAWAが権利を獲得したと報じられ[28]、2016年9月には同社の配給によって2017年内に公開されること[29]、11月には公開日が2017年1月21日に決まったことがそれぞれ発表された[30]。, タイム誌の企画「Top 10 Everything of 2016」で、「2016年に公開された映画のトップ10」の第5位に選ばれる[31]。, “窪塚洋介、ハリウッドデビューにドッキリ疑う 巨匠スコセッシ監督作「最高の経験」”, http://www.oricon.co.jp/news/2080179/full/, Martin Scorsese's Silence review: It is forbidding and austere in the extreme, “Martin Scorsese To Make Noise On ‘Silence’ At Cannes; Emmett/Furla Funding The Film”, http://deadline.com/2013/04/martin-scorsese-to-make-noise-on-silence-at-cannes-emmettfurla-films-funding-the-film-479101/, http://variety.com/2009/film/markets-festivals/scorsese-king-talking-up-silence-1117999411/, http://www.digitalspy.com/movies/news/a202628/del-toro-scorsese-is-like-my-yoda/, “Scorsese Says Silence Is His Next Feature, And His HBO Rock And Roll Drama Will Cover 60s To 90s”, http://www.bleedingcool.com/2011/12/04/scorsese-says-silence-his-next-feature-his-hbo-rock-roll-drama-will-cover-s-s/, “Martin Scorsese And Leonardo DiCaprio Committing To 'The Wolf Of Wall Street' For August; Red Granite Fully Funding”, http://deadline.com/2012/03/martin-scorsese-and-leonardo-dicaprio-committing-to-the-wolf-of-wall-street-for-august-red-granite-fully-funding-244283/, “Niels Juul to Revive Cecchi Gori Pictures With Projects From Scorsese, More (Q&A)”, http://www.hollywoodreporter.com/news/niels-juul-cecchi-gori-pictures-martin-scorsese-318092, “Martin Scorsese Sued by Producer Cecchi Gori Over Alleged Deal to Direct 'Silence'”, http://www.hollywoodreporter.com/thr-esq/martin-scorsese-movies-lawsuit-cecchi-gori-364934, “Martin Scorsese Plans to Shoot Japanese Novel ‘Silence’ in Taiwan (Guest Blog)”, http://www.thewrap.com/martin-scorcese-plans-shoot-japanese-novel-silence-taiwan-guest-blog/, “Irwin Winkler Says 'Creed' Sequel in the Works, Slams Warner Bros. Over 'Goodfellas' Accounting”, http://www.hollywoodreporter.com/news/irwin-winkler-says-creed-sequel-872207, “Andrew Garfield to Star in Martin Scorsese’s ‘Silence’ (EXCLUSIVE)”, http://variety.com/2013/film/news/andrew-garfield-to-star-in-martin-scorseses-silence-exclusive-1200470625/, “Exclusive: Scorsese Adding Adam Driver to Next Film “Silence””, http://www.showbiz411.com/2014/01/13/exclusive-scorsese-adding-adam-driver-to-next-film-silence, “Liam Neeson Joins Martin Scorsese’s ‘Silence’”, http://variety.com/2014/film/news/liam-neeson-joins-martin-scorseses-silence-1201080196/, “‘Mongol’s Tadanobu Asano To Replace Ken Watanabe In Martin Scorsese’s ‘Silence’”, http://deadline.com/2015/01/silence-tadanobu-asano-mongol-martin-scorsese-ken-watanabe-1201341580/, “Martin Scorsese Locks Funding for ‘Silence’”, http://variety.com/2015/film/news/martin-scorsese-locks-funding-for-silence-1201412246/, “Martin Scorsese’s 'Silence' to wrap in Taiwan”, http://www.screendaily.com/screenasia/scorseses-silence-to-wrap-in-taiwan/5087351.article, “Tragic Death On Taiwan Set Of Martin Scorsese-Directed ‘Silence’”, http://deadline.com/2015/01/silence-martin-scorsese-tragic-death-on-set-taiwan-1201362165/, “Paramount Acquiring Martin Scorsese’s ‘Silence’ For 2015 Oscar Season”, http://deadline.com/2014/07/paramount-martin-scorsese-silence-803900/, “Oscars: Martin Scorsese Says “Silence” Will Be Golden for End of Year Release”, http://www.showbiz411.com/2016/08/04/oscars-martin-scorsese-says-silence-will-be-golden-for-end-of-year-release, “Martin Scorsese’s ‘Silence’ To Open Dec. 23”, http://deadline.com/2016/09/martin-scorseses-silence-paramount-1201826182/, “Martin Scorsese's 'Silence' Lands Key Foreign Territory Deals”, http://www.hollywoodreporter.com/news/martin-scorseses-silence-lands-key-560715, “IM Global Cleans Up At EFM, Clocking Big Sales Across Diverse Slate – Berlin”, http://deadline.com/2016/02/im-global-martin-scorsese-silence-japan-keanu-reeves-rally-car-jessica-chastain-bel-powley-1201705697/, http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/12/05/kiji/K20161205013852300.html, http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG24HCY_V20C17A1000000/, A Personal Journey with Martin Scorsese Through American Movies, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=沈黙_-サイレンス-&oldid=79565052, この項目では、2016年のアメリカ映画について説明しています。1971年の日本映画『沈黙 SILENCE』については「. Copyright :(C) 2016 FM Films, LLC. /. JAPANのサービスであり、ヤフー株式会社が株式会社GYAOと協力して運営しています。. Copyright (C) 2020 GYAO Corporation. 特に重要なのはキチジローというキャラクターの描かれ方。窪塚くんが本当に素晴らしい。 舞台は江戸時代初期。 ある日、ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ神父(アダム・ドライヴァー)の元に、各々の師であるフェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が「日本で棄教した! 『沈黙 -サイレンス-』(ちんもく サイレンス、原題:Silence)は、2016年のアメリカ合衆国の歴史ドラマ映画。遠藤周作の小説『沈黙』を原作とする。監督はマーティン・スコセッシ。 江戸時代における隠れキリシタンの壮絶な生き方と日本に渡った師を救うべく日本に渡った司祭の理想と現実を生々しく描く。キリス... キリスト物を始めとする宗教ネタはあまり好きでは有りませんが、この映画は途中から段々引き込まれました。先人の宣教師も苦渋の... マーティン・スコセッシ監督最新作『沈黙-サイレンス-』で、物語の鍵を握る人物を演じ、ハリウッドデビューを飾った窪塚洋介。「とても刺激的だった」というスコセッシ監督の撮影現場とは。, 「Yahoo!映画」はYahoo! 17世紀の日本。 映画『沈黙-サイレンス-』あらすじ. /, 「ストックホルム・ケース」(C)2018 Bankdrama Film Ltd. & Chimney Group. 半世紀以上前に発表され、70年代には篠田正浩監督が映画化した遠藤周作の小説は、海外でも翻訳・出版されています。小説に深い感銘を受けたスコセッシ監督は映画化を決意しますが、商業的に難しいと製作は難航。粘り強く映画化を進め、30年近くの歳月を経てついに実現させました。, 撮影は、綿密なリサーチを経て台湾で行われました。スコセッシ監督の演出は、短いカットを重ねる編集や緩急自在のカメラワークが印象的ですが、この映画では、風にあおられる木々や海、山の稜りょう線を青や緑を強調した色彩でじっくり見せ、そこで繰り広げられる人間ドラマを描いていきます。スコセッシ作品は音楽も大きな要素ですが、この映画は極めて抑えられ、風や雨の音、波しぶき、虫の声が印象的です。, 1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。. 「沈黙 サイレンス」究極の試練を突きつけられ“なにが正しいのか”を見失った人間たちのドラマ 少年時代のマーティン・スコセッシが「聖職者」か「マフィア」になりたかった――という逸話はもはや映画界の伝説のひとつと言っていい。 沈黙 -サイレンス-【坂本朋彦のシネフィル・コラム】 9月14日(月)[BSプレミアム]後1:00 今回ご紹介するのはキリシタン弾圧の物語、日本の作家・遠藤周作の代表作を巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した衝撃作です。 ー・ブルック演出の「テンペスト」「ハムレット」などでヨーロッパ、アメリカ、日本の舞台に登場した。映画では、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(96)他に出演。また、演劇、オペラ、ダンスの演出も手掛けている。, 英・北アイルランド出身。『エクスカリバー』(81)で映画デビュー。『ミッション』(86)、『ダークマン』(90)などでキャリアを築く。『シンドラーのリスト』(93)でアカデミー賞Ⓡ主演男優賞にノミネートされ、世界的な注目を浴び、『マイケル・コリンズ』(96)ではヴェネチア国際映画祭で男優賞を受賞。代表的な出演作品に『スター・ウォーズ エピソード1 /ファントム・メナス』(99)、『96時間』シリーズ(08、12、14)など多数。, 1988年、ニューヨーク市で行われた『最後の誘惑』特別試写会で、監督のマーティン・スコセッシは大司教のポール・ムーアと知り合った。そのイベントでムーアは、監督に遠藤周作の小説「沈黙」をプレゼントした。, 初めて「沈黙」を読んだスコセッシは大きな衝撃を受け、まるで彼個人に話しかけられたような気がした。「遠藤が本で提示したテーマは、私がとても若い時からずっと考えていたものです。私はこの年になっても、信仰や人間のありようについて考え、疑問を感じていますが、これらは遠藤の本が直接的に触れているテーマなんです」, それ以来、スコセッシは映画化を固く決心していた。脚本家のジェイ・コックスと映画化に取り組み始めた彼は、自身の次回作として計画していた。しかしながら、運命は別のシナリオを用意していた。まず初めに、スコセッシは「二人で書いたドラフトが気に入らなかった」と言う。彼はまた別の問題にも直面した。とりわけ、出資者を見つけることが問題だったのだと言う。製作は中座するが、その後何年も、監督は本のテーマや登場人物について深く考え、コックスと共に、断続的に脚本のドラフトを何回も書き直した。二人が原作の奥深い意義を取り入れて息づかせた脚本に満足がいくまで、トータルで15年以上もかかった。, スコセッシは、2007年の小説の英語版の序文に次のように書いている。「キリスト教は信仰に基づいていますが、その歴史を研究していくと、信仰が栄えるためには、常に大きな困難を伴いながら、何度も繰り返し順応しなければならなかったことが分かります。これはパラドックスであり、信仰と懐疑は著しく対照なうえ、ひどく痛みを伴うものでもあります。それでも、この2つは関連して起こると思います。一方がもう一方を育てるからです。懐疑は大いなる孤独につながるかもしれないが、本物の信仰、永続的な信仰と共存した場合、最も喜ばしい意味の連帯で終わることが可能です。確信から懐疑へ、孤独へ、そして連帯へというこの困難で逆説的な推移こそ、遠藤がとても良く理解していることです」, 実際、スコセッシがキリスト教最大の悪役と呼ぶユダは、監督がキリスト教神学の中で一番切迫したジレンマの一つとするものを具現化している。, 「ユダの役割とは何か?」とスコセッシは言う。「キリストは彼に何を期待しているのか? 現在の我々は彼に何を期待するか――。遠藤は私が知っているどのアーティストよりも直接的に、ユダの問題に目を向けています」。この問題は「沈黙」に注ぎこまれ、ロドリゴ神父の運命を決定する。, スコセッシは書いている。「――ゆっくりと、巧みに、遠藤はロドリゴへの形勢を一変させます。『沈黙』は、次のことを大いなる苦しみと共に学ぶ男の話です。つまり、神の愛は彼が知っている以上に謎に包まれ、神は人が思う以上に多くの道を残し、たとえ沈黙をしている時でも常に存在するということです」, 製作の前段階として、資金確保のためにさまざまな道が模索されていた2008年と09年に、マーティン・スコセッシと製作総指揮のエマ・ティリンジャー・コスコフら主なメンバーは、ロケハンを始めた。彼らは、経済的に可能な形で本作を撮影できる場所を探し、ニュージーランド、カナダなどさまざまな場所を見て回り、台湾でついに完璧なロケ地を見つけた。, 台湾での撮影の可能性を探るうえで、スコセッシとコスコフは、台湾での撮影に幅広い経験を持つアン・リー監督(『ライフ・オブ・パイ』など)に連絡を取った。リー氏と彼の協力者たちは、台湾で映画を製作するうえで必要不可欠な助けとなった。, コスコフは、台湾を数回訪れ、撮影に向けて、国中を旅してまわった。「台湾には何度も行ったので、ロケハンをして都市や地方、国の隅から隅まで行ったと言っても嘘じゃないわ。それに大勢の人たちとも会いました」とコスコフが語る。「風景や地形が多様にわたり、人々の才能や台北にある映画製作の施設があったおかげで、『沈黙 ‒サイレンス‒』を撮影する場所をついに見つけられたと思っています。『沈黙 ‒サイレンス‒』は、17世紀の日本を再現できるぴったりの場所を見つけたと納得したの」, スコセッシも同意する。「台湾は、(舞台となる長崎に)地形的に似ていたし、天候も似ていました。山や海のそばの景色は我々が求めていたものでした」, 製作の開始日が近づく中、役者を探していたマーティン・スコセッシは、数人の若手俳優をオーディションし、アンドリュー・ガーフィールドを見て衝撃を受けた。『アメイジング・スパイダーマン』を終えたばかりのガーフィールドは、スコセッシにとってロドリゴ神父の生まれ変わりのように見えた。, ガーフィールドはこの抜擢を喜びながらも、チャレンジの重みを理解した。「ロドリゴが格闘する大きくて一番重要な疑問は誰もが抱くものですよ。意義のある人生を、信仰を持った人生をどう生きるか、そうすることで疑いを持つことにもなるのか」, ロドリゴの同僚のガルペ神父に、スコセッシはもう一人のカリスマ性のある新進の若手俳優、アダム・ドライヴァーを起用した。「普通、聖職者というのは冷静で理性があると思いますよね。でも、当時の状態は過酷でした。彼らは荒っぽく、洗練されてはいませんでした。僕は彼らのことを探検家だと思っています」とドライヴァーは言う。, フェレイラ神父を演じるリーアム・ニーソンは、15年前のスコセッシの『ギャング・オブ・ニューヨーク』ではヴァロン神父を演じた。彼は監督と再び協力するチャンスを喜んだ。「(原作や映画で)描かれていることの中には、今の世界で実際に起こっていることでもあるんです。『沈黙 ‒サイレンス‒』はあらゆる人が見たい映画になったと思いますよ」, 2007年にはすでに、スコセッシとキャスティング・ディレクターのエレン・ルイスは日本に行き、日本で有名な数人の役者に会っていた。彼らの多くが日本のスターだ。「私は日本には3回行ったわ」とルイスが語る。「とても刺激的でした。私たちはこれなら大丈夫だとすぐに分かったの。なぜなら、どの役者もとても優れた人たちばかりだったから。彼らの話す英語は完璧ではないにしても、彼らがシーンの意図を理解していることはよく分かりました。とても感動したし、興奮したわ」, 重要な通辞役に、スコセッシは浅野忠信を起用した。監督は、浅野を、チンギスハーン役を演じた映画の『モンゴル』でよく知っていた。アレクサンドル・ソクーロフ監督の『太陽』で昭和天皇を演じた多才な俳優イッセー尾形は井上筑後守役を手にした。日本の優秀な若手俳優の一人、窪塚洋介は、キチジローの役を、また、フランス在住で、舞台演出家の笈田ヨシは、トモギ村の年長者イチゾウ役に起用された。モキチ役の塚本晋也は「スコセッシ監督のためだったらエキストラでもやります」と感激を口にした。, スコセッシは、日本人キャストについての褒め言葉が尽きることがない。「日本人の役者はすばらしい。彼らと会い、一緒に協力することは思いがけない発見の連続でした。彼らの才能の幅の広さや奥深さは驚異的ですよ」. 日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。, 日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の 井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。そして次々と犠牲になる人々―, 守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは―, 1970 年代初めからアメリカ映画界の新進として注目された。生まれ育ったニューヨークを舞台に、暴力や裏社会を描く映画が多いが、信仰、誘惑、罪や贖罪など、道徳や宗教的な テーマを通じて、社会の暗部や人間精神の奥底をあぶり出していくのが特徴。1976年に『タクシードライバー』でカンヌ映画祭パルム・ドール、2006年に『ディパーテッド』で アカデミー賞®を初受賞。1970年代から90年代初めにかけてはロバート・デ・ニーロ、21世紀に入ってからはレオナルド・ディカプリオと組んだ作品が多い。1990年には映画の補修・保存のための非営利組織 The Film Foundation を設立。黒澤明監督の『夢』(1990) にゴッホ役で出演した。最近はテレビドラマも手掛ける。, このプロジェクトは私が長年に渡りあたためてきたもので、その発端は初めてこの傑作と出会った1988年まで遡ります。読んだ瞬間にこの作品を映画化したいと思いました。物語の舞台は17世紀、江戸時代初期の長崎。アンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーが演じる二人の若いポルトガル宣教師の話です。彼らは政府によるキリスト教弾圧に屈して棄教したと噂されるリーアム・ニーソン演じる司祭を探すため、日本に送られてきました。そして、信仰を貫くのか、それとも棄教を宣言して信徒の命を救うのか、という厳しい選択を迫られるのです。, 制作にあたって、様々な分野の日本人スタッフによる多大なサポートを受けました。そして素晴らしい日本人キャスト─浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也、笈田ヨシ、小松菜奈、その他にも多数が出演してくれました。, 本当に恵まれた環境でした。なぜ「沈黙」を映画にしたのか。それは私にとって、この作品が人間にとって本当に大切なものは何かを描いた作品だからです。, 1983年8月20日生まれ。米カリフォルニア州出身。英国舞台で演技をスタートし、07年、『大いなる陰謀』で映画デビュー。『BOY A』(07)では英国アカデミー賞主演男優賞(TV部門)を獲得した。以後、『Dr.パルナサスの鏡』(09)、『わたしを離さないで』(10)、『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『アメイジング・スパイダーマン』(12)、『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』(14)、『アメイジング・スパイダーマン2』(14)などに出演する。最近作は『ハクソー・リッジ(原題)』。, 1983年、米カリフォルニア州出身。J・J・エイブラムス監督の超大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)のカイロ・レン役で大ブレイクを果たし、世界中にその存在を知られる。続編『Star Wars:EpisodeⅧ』(17)にも同役で出演予定。他の主な出演作品は、『J・エドガー』(11)、『リンカーン』(12)、『フランシス・ハ』(12)、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(13)、『奇跡の2000マイル』(13)など。, 1973年11月27日生まれ。神奈川県出身。90年に松岡錠司監督の『バタアシ金魚』でスクリーンデビュー。2010年には根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』、木村大作監督『劔岳 点の記』にて日本アカデミー賞優秀主演男優賞をダブル受賞。熊切和嘉監督『私の男』(14)では、モスクワ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。主な出演作品は、『座頭市』(03)、『モンゴル』(07)、『マイティ・ソー』(11)、『岸辺の旅』(15)、『新宿スワンⅡ』(17)など。, 1979年5月7日生まれ。神奈川県出身。『GO』(01)で日本アカデミー賞の新人賞と史上最年少で最優秀主演男優賞を受賞。主な All Rights Reserved. ©2016 FM Films, LLC. 映画『沈黙-サイレンス-』あらすじ. 続きをみる. 映画『沈黙 -サイレンス-』とは? 『沈黙 -サイレンス-』は、遠藤周作の小説『沈黙』原作のアメリカ映画です。 日本の小説をアメリカの監督が映画として手掛けるという珍しい作品であり、中でも ・ロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィルド,演) All Rights Reserved. Copyright (C) 2020 Yahoo Japan Corporation. 映画出演作品に、『ピンポン』(02)、『凶気の桜』(02)、『魔界転生』(03)、『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)、『パンドラの匣』(09)、『東京島』(10)、『源氏物語 千年の謎』(11)、『ヘルタースケルター』(12)、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』(13)、『愛の渦』(14)、『Zアイランド』(14)など。2006年からレゲエDeejay 卍LINEとしても音楽活動をしており5枚のオリジナルアルバムをリリースしている。, 1952年2月22日生まれ。福岡県出身。71年より演劇活動を始め、82年、一人芝居「都市生活カタログ」シリーズ。2011年に独立フリーとなる。2015年、新たな試みの一人芝居(夏目漱石の小説の戯曲化)に挑戦。文芸作品の一人芝居に突入。名づけて「イッセー尾形の文豪シリーズ」。主な映画出演作品は、『ヤンヤン 夏の想い出』(00)、『トニー滝谷』(04)、『太陽』(05)、「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」(13)、『先生と迷い猫』(15)、『ボクは坊さん。』(15)など。, 1960年1月1日生まれ。東京都出身。映画監督。俳優としても活躍。89年に『鉄男』で映画監督デビューと同時に、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。以降全作品を海外でも発表。主な監督作品に、『東京フィスト』(95)、『バレット・バレエ』(98)、『六月の蛇』(02)、『ヴィタール』(04)、『KOTOKO』(11)、『野火』(14)など。俳優としては、毎日映画コンクールで男優助演賞(02)と男優主演賞(15)を受賞している。最近では、『シン・ゴジラ』(16)などに出演。, 1996年2月16日生まれ。東京都出身。2008年、モデルデビュー。雑誌、PV、CMなどに数多く出演する。映画『渇き。』(14)で鮮烈な映画デビューを果たし、数々の新人賞を受賞する。以降、『近キョリ恋愛』(14)、『予告犯』(15)、『バクマン。』(15)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(16)、『ヒーローマニア ‒生活‒』(16)、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)、『溺れるナイフ』(16)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(16)などの話題作に出演する。今後の出演作は『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(17)など。, 1974年11月9日生まれ。神奈川県出身。07年、周防正行監督『それでもボクはやってない』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞をはじめ多くの賞を受賞、演技派としての地位を確立。堤幸彦監督『劇場版 SPEC』シリーズ(12、13)、北野武監督『アウトレイジ』シリーズ(10、12)など日本の名匠だけでなく、クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』(06)、ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』(11)など海外作品にも出演している。, 日本で生まれ育ったが、パリに在住して活躍している。いくつかの日本の演劇グループで仕事をした後、パリのピーター・ブルックの国際演劇研究センターに参加。ピータ Copyright (C) 2020 Yahoo Japan Corporation. Copyright (C) 2020 GYAO Corporation. 悪の中にも善はあるし、善き事の中にも悪しき事がたくさんある」と。, スコセッシ監督と遠藤周作、二人の魂が通じ合うのを見た。 『沈黙 -サイレンス-』(2016)は、江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎を舞台にした歴史ドラマ映画です。 監督は、マーティン・スコセッシ。 日本人役では、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形 … 原作小説が発表されたとき、神の沈黙というテーマは多くの教会でタブー視されたと聞く。そんな原作に大きく魂を揺さぶられたのが、全く異なるアメリカの風土で育った巨匠スコセッシ。その後、幾度も彼による映画化の道が探られては断念されてきた。原作発表から50年が過ぎ、今こうして完成版がお目見えすること自体、幻を見ているかのようだ。それにしても、さすがスコセッシである。ここには「おかしな日本」など微塵もない。決して欧米式の安易な解釈に寄せるのではなく、当時のスペイン人宣教師やキリシタンの心のキャンバスに映っていたものをしっかりと研究し、理解した上で表現しようとする覚悟と執念がある。しかも原作を読んだことのある私が全く掴みきれていなかった情景さえも具象性を持って描かれている。そこに凄さを感じてやまなかった。私にとっては、スコセッシが辿った数十年に及ぶ映画化の道こそ、真の信仰のように思えてならない。, 序盤、アンドリュー・ガーフィールドの「キチジロー!」とたどたどしく呼ぶ台詞が、シリアスな状況にもかかわらず微笑ましい。とまあ、そんな些細なことはさておき。もちろん宗教と信仰が大きなテーマとしてあるわけだが、過去から現在まで不気味なまでに変わらない日本人特有の社会、支配と服従の構造と手法、個人が集団に属したときの暴力性と残虐性といったものが、外国人監督の客観性によって的確に――的確すぎて日本人観客には痛いほどに――描き出されている。その意味で、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」に通じる作品でもある。日本人キャストも、とてもいい。イッセー尾形の役作り、窪塚洋介のしたたかな弱者っぷり、塚本晋也の凄絶な死にざま。彼らの熱演の前にややかすみがちだが、浅野忠信のつかみどころのなさ、厳しさと親しさを自在に使い分けて宣教師に棄教を迫る複雑なキャラクターも、確実に効いている。, BGMもなく、棄教を迫られる宣教師と弾圧される隠れキリシタンを淡々と描いている。世界遺産登録された隠れキリシタンの壮絶な史実に基づいて、命をかえりみない信仰の深さに驚き、心痛め見た。暗い。, 結論としては、スコセッシ版は遠藤周作未読の人とアメリカ人のためのダイジェスト編、篠田版は遠藤周作の日本人愛読者のための応用編、ということになるだろうか。宣教師と日本人とのコミュニケーションとして、篠田版では、宣教師がある程度、日本語を話せる設定、スコセッシ版ではかなりの日本人がポルトガル語(映画では便宜的に英語)を話せる設定で、さすがに後者はないだろうと思うが、これは興行上の理由だと理解しつつも、日本人の私には不自然に感じてしまう。スコセッシは原作を忠実に踏襲し、初めてこの物語に触れる観客には分かり易い。一方、篠田版ではストーリーの運びについては、大胆なカットと改変で、原作のストーリーそのままの踏襲は避けた。遠藤周作愛読者は、キチジローはユダでもあるが、「死海のほとり」の“ねずみ”との符合性なども含めて、他の作品から映像の行間を想像力で埋めながら観ていくだろう。映像描写も静と動のように異なる。例えば、住民3人の十字架刑の場面のように、海中に静かに没してゆく篠田版に対し、スコセッシは荒波に飲まれるダイナミックな映像をあえて狙っているように感じる。これは多分に両国民の感性や映画文化・歴史の違いがもたらす結果なのだろうか。両作品の基本的なストーリーそのものに大きな違いはないが、そもそも、この作品の映像化においては、どんな検討をもってしても遠藤周作の独特なキリスト観の原作を正確に描くことは難しいだろう。ならば分かり易い原作の要約物として描くか、それでも映画としての独自色を目指すか、となり、前者がスコセッシ版であり、後者が篠田版なのだろう。スコセッシ版は、原作の基本的なストーリーを忠実に再現することに徹した結果、映画は時に、原作とは異なる別の価値を創造するという意味では物足りなくなったように感じる。多分に、スコセッシは原作を尊重したということよりも、遠藤周作の独特な母性的同伴キリスト像を内包出来ず、ストーリーを追うばかりになってしまったのではないか。私は総じて”映画として”の完成度は篠田版の方が数段上かと思うが、遠藤作品を未読の日本人やアメリカの方々には、この作品は意味があるのかも、と思った。, 昔の日本で実際にあった「キリシタン狩り」や「踏み絵」ですが、その歴史に挑んだ良作。信仰心とは命より大切なものなのか、その答えは無宗教の僕には難しくてわかりませんが、宗教に限らず今でも排他的な思考がイジメや差別や偏見や迫害を生んでいる根源なのだと思います。※どんなに貧しい格好をしていても小松菜奈さんの美しいオーラが消えていないことにビックリしました。, 大著ですが、中学の頃 遠藤周作(クリスチャン作家)の原作を読みました。読みながら歯をくいしばって泣きました。帰ろうや、帰ろうや、デウスの宮に帰ろうや・・友人は恐ろしくなって拷問の所で読むのは止めてしまったと言っていました。五島の天草四郎の記念館にも行ったことがあります。殺されれば殺されるほど信者が興されたらしい。「望みはもはや天国しかない・・」そこまで追い詰められていた貧農と彼らに加えられた圧政の、壮絶な昔を想い、草の上に膝まづいて写真を撮りました。, キリスト宣教者対反キリスト日本大名両者ともの尊厳を守って描いていて素晴らしかった。日本なのに、日本の映画にはない絵の綺麗さ。音や影の使い方が美しかった。なにを伝えたい映画だったか。人を救うのは神か人か?人々を幸せにするための教えであるはずが人々を苦しめる矛盾か?受け取れるメッセージは他にも沢山あって色々考えさせられる。キリストの誘惑や受難を想起させ、神の沈黙のなか本人だけでなく自分のせいで(神の沈黙のせいで?)苦しめられている周りの人々を見るのはキリストよりも苦痛を与えられているのではとすら思った。ただ、気になったのは宣教者たちは「どうして日本の偉い人はそこまでキリスト教を受け入れたくないのか」を考えないのは自然ではない。原作でも触れられていないのだろうか。日本はキリスト教が根付かないそういう土地なのだ。で済む話だろうか。事情を知らなければ当然拒絶され、人々に安易に救いを求める矛先として扱われるだけだろうと容易に想像できる。実際、キリスト教が広まったのは祈るだけで救われる天国に行けると聞いた貧民層たちが大半だったとは思うが、宣教者たちはそのように望んでいなかったはず。映画の中でもフェレイラが嫌味を漏らしていた。そこがないのでなんだか主人公の感情にはのめり込めなかったがメッセージ性のある作品が好みなので、全体的には素晴らしく楽しめた映画だった。, 踏み絵とかさせてた時代のお奉行さんがこんなビジネスライクな考え方だったとはちょっと思えないけど、キリスト教が日本には不向きな宗教であるという話には感覚的に頷けるものがある。それに、信仰の自由というものはあるんだけど、およそ世の中の紛争って宗教から端を発していることを考えれば、キリスト教が広がっていくのを妨害したい意図も分からなくはないなと思う。, NHK BSにて視聴。興味深かった。何故、日本人がこれを撮れないか、と思いました。, 危険を覚悟の上、使命感に満ちて来日した二人のポルトガル人宣教師が、キリシタン弾圧の対象となり、信者と共に苦悩する姿や、見せしめの為の拷問による処刑シーンに、胸が苦しくなりました。ロドリゴ神父を演じたアンドリュー・ガーフィールドの演技が秀逸で、フェレイラ神父と対面し、言葉を交わした時の苦悩に満ちた表情が忘れられません。癖のある井上筑後守をイッセー尾形さん、ネイティブな通詞(通訳)を浅野忠信さん、人間味溢れたどこか飄々とした隠れキリシタンを窪塚洋介さんが表現力豊かに演じられていました。小松菜奈さんも隠れキリシタンの女性を好演。当時の日本のキリシタン弾圧のむごたらしさと苦悩を、痛烈に描いた作品。NHKBSを録画にて鑑賞, 私はカトリック教徒です。この映画みて何だか胸が苦しくなりました1番はモキチさん達が拷問にあうシーン十字架に吊るされしかも海の波にもまれるシーン観てられなかったモキチさん以外の人達が亡くなる中モキチさんは亡くなるまで数日かかりそんな中賛美歌を歌うもうここが辛かったこの演技力もすごいと思った, 神は存在しているのか?もし存在しているのだとして、これだけ祈り続けても、なぜ一言も応えてくれないのか?これが「沈黙」という作品のメインテーマであり、タイトルの由来でもあるはずです。しかし、この作品の中で、ただ一度だけ、神は声を出し、赦しを与えています。この最大のテーマについて、どうやら監督は見落としてしまっていたようです。監督が気がついていないのだから、観衆も気がつくはずがありません。こうして、この作品は、単なる異文化との衝突をグロテスクに描くだけの作品に堕してしまったのでした。遠藤周作先生も草葉の蔭で泣いておられることでしょう。ロドリゴ司祭が棄教する、まさに瞬間、初めて神は声を発し、赦しを与えていたのですが。だからこそ「沈黙」というタイトルだったのですが。名監督をしても気がつかなかったということが、残念でなりません。, ・オープニング、何かウァッって出てくるんじゃないかと目細めて身構えたけどなんもなかった。・このオープニング演出すごい。・(極力)洗脳しない映画。・たとえば音楽がほとんどない。・事実をフラットなテンションで描いて、お前はどう思う?と聞いてくる映画。・決して時代遅れではないテーマ。映画の時代の日本の姿は、現代日本にもがっつりリンクしている。・だから今それを映画で描く事に意味がある・こんなん続けて一体何になるんだろう?と思いながら毎日頑張って働いている人がたくさんいるはず・映画の中の「本当に神はいるのか...?」という葛藤は、現代の働く人にとって共感できるもの・「自分は間違っていない」という確信だけでなく、「与えられた環境で自分はなにができるのか」という気づきが芽生える瞬間が描かれている・日本には八百万(やおよろず)の神を崇める文化があるように、日本人は特に、おのおのが信じたいと思うものを信じる気持ちが強い。・映画の中で、日本のキリスト教徒が崇めていたのはキリストではなく、太陽だったというのは非常に興味深い(すごい独自アレンジw)・キャスティングがおもしろい。・クワイガンジン役の俳優さん出てて、着物姿がしっくりくる。・日本の怖さと美しさが描かれてる・普段当たり前になっていることがポルトガル人の視点から見ることで、日本を客観視できる・自分の信じるものが日本的でないときには、黙って信じていることしかできない・「黙ってでも信じていればいい」・そして心から信じたものは、他人からどんなことをされても奪われることはない・ポピュラーでないものは用無し、性に合わないものは徹底排除、という風潮がある日本は限りなく社会主義にちかい資本主義なのかもしれない。・小保方さんや佐村河内さんの騒動のときの異様な熱の高ぶりをみると、今の日本にもそういう気質はある・言いたいこと言えて、なんでも好きなものを信じる事ができる現代が、いかに自由であるかがわかる。(戦後アメリカが与えた恩恵といえるかもしれない)・現代日本のキリスト教布教率をみれば、日本文化の一貫性を感じる・映画の中でいうところの、日本という国の土は、昔から変わってない・性に合わないものを徹底的に排除する日本の文化は今も健在・しかし、それは日本独自の才能でもあり魅力でもある・アジアから流れてきた文化を、日本的な感性と照らし合わせて、自分に合わないものを徹底的に排除(洗練)させ、ブラッシュアップして、独自の文化を築き上げてきた・ざっくりいえばシンプルにアレンジする才能。・日本は、そんな魅力がある国という解釈もできる。・原作者の遠藤周作は日本になにかを諦めていたんだろうか?, 遠藤周作の苦悩を一心に表すこれでもか、という映画これはクリスチャンの苦悩ではない遠藤周作の苦悩だ高校生の時からこの本や他の遠藤周作の作品を読んであたしなりに言って仕舞えば、無駄な悩みだな…とスコセッシ監督がここまで表現してくれたら本望だろうあたしもなんちゃってクリスチャンなので真理は常に神にあり、と祈りながら考えるけど人間の罪のために十字架にかかったイエス「拷問」というのがこの世にあった、ということが苦しいない時代に生まれて良かった、それだけは幸せ天真爛漫に神の愛だけを感じる人生だ, 沈黙原作は読んだことがなかったのですが、海外の作品としてできるのかという不安もありましたが、素晴らしかった。とても海外で作られたとは思えない日本の空気感に圧倒されました。長崎の街の様子などは日本映画と見間違うほどです。仏教国日本にキリスト教が入り、キリシタンが増えたものの、幕府によってそれが禁止され、人々は密かに信仰を続ける。それは本当に、キリスト教を信仰していると言えるのか。自分自身のキリスト教の信仰は本当に正しいのか。とても重く、辛く、難しい話でした。アンドリュー・ガーフィールドさん、アダム・ドライバーさんはじめ、俳優陣の演技が印象的でした。きっと日本へやって来た神父たちの恐怖はとてつもないものだったんだろうと思います。日本の大物俳優も大勢出演しているのですが、辿々しい英語で話す姿は新鮮です。幕府が行った迫害の数々、それによって苦しみながらもパライソへ行けることを信じ、亡くなっていった信徒、神父たちの映像からは目を背けたくなります。タイトル通り最初から最後までとても静かな映画で、特にエンディングは自然の音と静けさが美しいです。原作を読んでからもう一度観てみたいと強く思います。, 日本の描き方に全く違和感を覚えなかったところがまず凄い。日本家屋、衣装、日本人訛りの英語が実に良かった。それから海岸での磔刑シーン。ザブーンって波が打ち寄せてくるシーン、どうやって撮ったのかな。壮絶で本当に死ぬかと思った。さて。ストイックならそれでいいのか?それは単純と言えば単純だ。イエス・キリストが示した愛とは抽象的な理念ではなく、具体的行動であるという遠藤周作の信仰理解。つまり、英雄的な殉教よりも、苦悩しながらなんとか正しいと思うことを探すことこそが、むしろキリスト教の精神に近いと言える。善良な周囲の人間が拷問を受け次々に殺されていくときに何をするのが「正しい」のか、という選択を迫られたとき、フェレイラーが力強く言う。「もしキリストがここにいたら、たしかにキリストは、彼等のために、転んだだろう」。十字架の上で無残な姿をさらし続けるイエスから目をそむけず、その無残な姿を深く心にとどめよ、神はそういう無残な姿をさらすイエスをこそ肯定しているのだ。ロドリゴとキチジローはどちらも救われるべきというスコセッシの人間観が見えた気がした。神は決して沈黙していない。ちなみに私自身は「あなたの宗教は何ですか」と聞かれたら、「私はそのような質問に対する答えをもたない形で感謝と祈りの日々を送っています」と答える。, 以前に観たので、感想を忘れてしまった。痛恨。いつかしっかり書きます。映画館が「EJアニメシアター」になっているのは、観たのが、ここが「角川シネマ新宿」だった時代だからです。弾圧されているからこそ、際立ってしまう、宗教への向かい方。モキチなのか、キチジローなのか?この映画は、そこに尽きると思う。信じることに徹し、磔で命を落とすことをも厭わないモキチの生き方が、本当に唯一無二の信仰のあり方なのか。生き残るために、司祭さえも売り、踏み絵を踏むことにもなんら抵抗のないキチジローの生き方は、神を信じているとは言えない冒涜な生き方なのか。モキチは磔で死に、キチジローは生き続け信仰を続けたであろう。もし、神がいるなら、預言者キリストが生きていたなら、モキチを讃え、キチジローを否定するだろうか。原作を読んでから、また考えてみたい。, 日本史の授業では、さらさらぁ〜と説明される禁教令、キリシタン弾圧。こんなことが本当にあったということにも肝が冷える思いでした。島原出身であるからこそ、地元にはキリシタン墓地や、慰霊碑、また、隠れキリシタンがいた場所が今でも残っています。この映画を観て、当事者達へ思いを馳せるには私はあまりにも軽率である気がしてしまいました。心の中ではどう思ってたのか、何も言わない、語らない、形上、転びキリシタンであるも、最期の最期まで、何を守ったのか。神のみぞ知ることだと思います。歴史を知ることの惨さもありますが、私は知れてよかったと思いました。結局、人は幸せになりたい生き物だから、だから悩むし、だから何かを信じたい。キリシタンは日本に負けたんやない、"時代"に負けたんだと思います。思想も宗教・信仰も自由になった今。戦争なんかしてる暇なんてないですよ。もっと違う方向にエネルギー使っていきたい!話ぶっ飛びまくりましたが、幸せについて考えさせられた映画でした!撮影大変だったろうな本当に、、、創ってくれて、この世に生み出してくれてありがとうございました!!!, 見どころ解説・レビュー 実話から着想を得た感動サクセスストーリー! 中条あやみの熱演光る!, 【2週間無料トライアル】メジャーからZ級まで世界中のホラー映画・ドラマが《見放題》, 「鬼滅の刃」興行収入200億円突破! 歴代興収ランキング5位に2020年11月9日 12:12, 北川景子主演「ファーストラヴ」本予告完成 Uruが主題歌に書き下ろし曲、挿入歌に新曲を提供2020年11月9日 05:00, 永瀬正敏、「Malu 夢路」での謎の男役は「でき上がって初めて知った」2020年11月9日 12:00, 庵野秀明初監督OVA「トップをねらえ!」全6話を劇場上映 来場者特典は生コマフィルム2020年11月9日 08:00, 柳楽優弥、北斎が「鬼滅の刃」に与えた影響に驚き 田中泯は「北斎に喜んでほしい」と願いこめる2020年11月9日 18:20, 【国内映画ランキング】「鬼滅の刃」3週目で歴代興収ランクTOP10入り、2位「罪の声」は好スタート2020年11月3日 11:00, 【コラム/細野真宏の試写室日記】劇場版「鬼滅の刃」興行収入200億円突破はいつ? 「千と千尋の神隠し」超えの可能性は?2020年11月5日 17:00, 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